Apophysis7Xでフラクタル遊びをしよう
Apophysis7Xとは
Apophysis7Xは、フラクタル図形を生成したり、観察したり出力したりすることができる無料ソフトウエアです。
フラクタルといえばマンデブロ集合が有名かと思いますが、Apophysisではフラクタルの理論を用いて魅力的な画像を作ることができます。この記事では理論はまったくわからない筆者が、すごくざっくりとApophysis7Xでフラクタルな画像をつくる方法を説明します。
Apophysis7Xのダウンロード
※筆者は、Windows10 HomeEditionのPCを使っています。
Apophysis7XはSourceForgeのホームページよりダウンロードすることができます。
Apophysis 7X download | SourceForge.net
「Apophysis.7X16.x86_amd64.zip」というファイル名でダウンロードされますので、任意の場所で展開しましょう。あらかじめ解凍先フォルダを作成しておくと良いと思います。
解凍されたファイルの中に、「Apophysis7X.exe」および「Apophysis7X64.exe」という実行ファイルがありますので、お使いの環境にあった方を起動してください。
ソフトの起動とランダム生成
Apophysis7Xを起動すると、ランダムに自動生成されたパラメータによるフラクタル画像が複数表示されます。何もない状態から作成することもできますが、筆者の技術的に難しいため、生成された画像をもとに編集していきます。
今更ですが、Apophysis7Xはメモリ消費量が多くPCにかなりの負荷を与えます。まずは環境に合わせて、ランダム生成される画像(パラメータ)の数と、レンダリングの際の画像密度を変更することをおすすめします。
ランダム生成される画像(パラメータ)数は、Tools→Settings→Randomタブ内 Random batch→Batch size から変更できます。
レンダリング時の密度は、画面上部のプルダウンで値を変更します。Tools→Setting→Renderingタブ内からも変更可能です。
こちらは、実際にApophysis7Xを起動して、ピンクの円に見える画像を編集しようと表示させた画面です。ランダム生成される画像数は初期値の100から10に変更しています。ここから、画面上部の「Fx」ボタンを押して編集していきます。
フラクタル画像の編集
fxボタンをおすと、三角形と見るからに複雑そうなパラメータと数値が表示されます。全くわかりませんが大丈夫です。画面左に表示されている三角形をマウス操作で伸ばしたり、移動させたり、回転させたりしましょう。これだけで画像が変化します。
行けるな、と思ったら画面上部のボタンで三角を追加したりコピーしたりしましょう。undoできるので怖がらず色々試してみましょう。なんなら右側に表示されているパラメータもいじりましょう。ここで描画のたびにPCに負荷がかかっていると感じたら、レンダリング密度の値を小さくしてみてください。筆者は15で作業しました。
編集前後のEditor画面です。何もわからずに三角をいじくりまわして気に入った形になったらEditorを閉じましょう。
次に、メインのウインドウ上部のボタンから好みの変更を加えます。
Gradientボタンで全体の色味を変更したり、Image sizeで画像の大きさや縦横の比率をかえたり、拡大縮小、回転などを行い一段落した状態がこちらです。最初の画像とはだいぶ異なるものになりました。
作ったフラクタルを画像ファイルで保存する
好みのフラクタル画像ができたら、画像ファイルとして出力します。なお、Apophysis7Xで作ったファイルを引き続き編集するためには、パラメータとして保存する必要があります。画像ファイルとしての出力とは別なので注意が必要です。
画像ファイルとして出力するには、画面上部の歯車がひとつ描かれた「Render flame」ボタンをクリックします。出力するフォルダやファイル名(デフォルトはApophysis7Xのexeがあるフォルダ、png形式です)、サイズなどを設定し、「Start」ボタンで出力します。『Quality』の設定で出力にかかる負荷、時間が大きく変わりますので注意しましょう。ここでは、Apophysis7Xのヘルプファイルにある値に合わせています。
出力されたファイルがこちらです。背景が透過しているのでお好みで好きな色の背景とあわせるのも良いと思います。
作成した画像の紹介
以上、ご覧いただきありがとうございました。